アルコバサの修道院
アルコバサのシトー派の修道院は1153年に初代国王ドン・アフォンソ・エンリケスにより建設された。シトー派の中でも強大な勢力を誇った修道院として知られており、その画期的な建築様式と質素・簡素・禁欲という厳粛さを貫いた建設姿勢精神を表現した点においてその価値は大きい。
1985年にユネスコの"全人類の文化遺産"に認定された。

教会本堂南腕に安置されているドン・ペデロ1世の墓(14世紀)

教会本堂北腕に安置されているドナ・イネスの墓(14世紀)

14世紀を代表する墓彫刻の傑作。最も美しい悲恋の恋物語を伝える。
"ペデロ王子とイネスの悲恋"
ペデロ王子は政略結婚の為カスティーリャ王国のコンスタンサ王女と結婚をした。しかしながら、王女の侍女をして同行してきたイネスと恋に落ちる。コンスタンサ亡き後、イネスを側室として子供までもうけたが、カスティーリャ王国の圧力を恐れた父王と重臣たちの手によってイネスと子供たちは殺されてしまう。王となったペデロはイネス暗殺に加わった者を処刑し、イネスの遺骸を掘り起こしその結婚を正当なものとした。二人の棺は、最後の審判の日に二人が起き上がった時最初に見るのが互いの姿であることを信じて、イネスは北を頭に、ペデロは南を頭に安置されている。

バロック様式のファサードが美しい。


ドン・ディニスの回廊(14世紀)。シトー派が建築した最大級の回廊

教会の鐘塔(18世紀)


僧侶の寝室から教会本堂を見下ろす。ペデロとイネスの墓が向かい合っているのが見える。
僧侶の寝室の壁石のひとつひとつに建築の際それを運んだ人のマークが。

僧侶の寝室から中庭を望む。

台所の巨大な煙突。

台所の巨大な煙突の内側

大理石で出来た調理台

人の顔を模した水道の蛇口

アルコア川から水をひいた洗い場

ここで使い終わった食器を洗ったといわれている。

僧たちの広間

食堂の前にある手洗い用の湧き水

食堂の中にある朗読壇
食堂内の粘土像

大変狭い食堂からの出口。食べ過ぎるとこのドアから出ることができない。食べ過ぎることのないようという僧侶の質素な生活を垣間見た気がした。

王達の広間(18世紀)。ポルトガル歴代王の粘土像が飾られ、壁面下部はアズレージョで装飾されている。